シミ治療でよく使用される ハイドロキノントレチノイン は、
「シミを薄くする」「肌の生まれ変わりを促す」という非常に優れた治療薬です。

しかし、この2つの薬剤には共通して “紫外線に弱くなる” という性質があります。
適切なUV対策をしていないと、せっかくの治療効果が減ってしまったり、
むしろ 色素沈着が悪化するリスク もあるため、注意が必要です。

この記事では、
・なぜ紫外線対策が必要なのか
・失敗しない使い方
・当院でご案内している実際のケア方法
について、形成外科専門医が分かりやすく解説します。


■ ハイドロキノン使用中に紫外線対策が必要な理由

① 紫外線刺激で逆に「シミが濃くなる」ことがある

ハイドロキノンはメラニン生成を抑える薬ですが、
紫外線に強く反応しやすいため、使っている最中に日焼けすると

✔ 色素沈着が悪化
✔ 赤み・炎症が長引く
✔ シミが再発しやすくなる

といったリスクがあります。

② 肌が敏感になりやすい

皮膚のバリアが弱るため、いつもなら問題ない紫外線でも
刺激になりやすく、赤み・ヒリつきの原因になります。


■ トレチノイン使用中に紫外線対策が必須な理由

① 角質が薄くなり、紫外線の影響を受けやすい

トレチノインはターンオーバーを促進し、皮膚の表面を薄くします。
その結果、紫外線ダメージがダイレクトに届きやすくなります。

② 炎症後色素沈着(PIH)を起こしやすい

新しく生まれた皮膚は非常にデリケート。
その状態で紫外線を浴びると、すぐにメラニンが生成されてしまうため、

✔ シミが増える
✔ もともとのシミが濃くなる

といった “逆効果” が起きることがあります。


■ 当院で推奨している紫外線対策(必須)

① SPF30〜50の日焼け止めを「毎日」使用

外出時はもちろん、曇りの日・室内でも必須です。
2〜3時間ごとに塗り直すと理想的です。

② 帽子・日傘・サングラスを併用

顔周りの紫外線はシミに直結するため、
物理的に防ぐこともとても大切です。

③ 紫外線が強い時間帯(10時〜15時)の外出は控える

治療の初期や反応が強く出たときは特に注意しましょう。


■ 当院スタッフの実体験

当院スタッフの中にも、ハイドロキノン+トレチノイン治療を行った者がおり、
治療開始直後は「こんなに日焼け止めを徹底したのは初めて」というほど
UV対策が重要であることを実感しています。

そのスタッフは、ベランダに出るときや車の運転時も必ず日焼け止めを塗り、
結果として シミが薄くなり、肌全体が明るくなった と効果を感じています。


■ 院長コメント(日本形成外科専門医)

「ハイドロキノンとトレチノインは、正しく使えば非常に高い美白効果があります。
ただし紫外線対策が不十分だと、逆に色素沈着が進むこともあります。
だからこそ、使用期間中のUVケアは“治療の一部”だと思ってください。」


■ よくある質問(FAQ)

Q1. 日焼け止めはSPFいくつを使えばいいですか?

A. SPF30以上でOKですが、外出が多い方はSPF50の方が安全です。

Q2. 冬でも紫外線対策は必要ですか?

A. 必要です。冬の紫外線(UVA)は1年を通して肌に届いています。

Q3. ハイドロキノンとトレチノインは併用できますか?

A. 当院では症例に応じて併用治療を行っています。
 併用するとより高い美白効果が期待できます。


■ シミ取り・医療脱毛なら

形成外科・美容皮膚科 とううちクリニック(豊中市)

当院では、美容皮膚科として

 など幅広く対応しています。

豊中市・箕面市・吹田市エリアから多数ご来院いただいており、
千里中央駅から徒歩5分、駐車場140台・2時間無料でアクセスも便利です。


■ クリニック情報

形成外科・美容皮膚科 とううちクリニック
〒560-0083
大阪府豊中市新千里西町1丁目1-10 Dグラフォート千里中央1階
☎ 06-6310-0312
診療時間:9:00〜13:00(最終受付12:30)
     14:00〜18:00(最終受付17:30)
休診日:火曜・第1日曜
北大阪急行/大阪モノレール「千里中央」駅から徒歩5分
共有駐車場140台(2時間無料)

 

形成外科・美容皮膚科 とううちクリニック 院長 當内竜馬(日本形成外科学会専門医)が監修しています。