青色母斑(Blue Nevus)は、皮膚の真皮層にメラニンを含む色素細胞が沈着することによって生じる、青みがかったホクロの一種です。一般的に良性ですが、外見が他の病変と似ているため、注意が必要な場合もあります。
特徴
色
- 名前の通り、青・青黒色を呈することが特徴です。これは、色素が皮膚の深部(真皮)にあるため、ティンダル現象により青く見えるためです。
形状と大きさ
- **小型(5~10mm程度)**のものが多く、滑らかな表面を持ち、皮膚とほぼ同一面かわずかに隆起しています。
発生部位
- 顔、手、足、背中などに好発しますが、身体のどこにでも現れます。
年齢・性別
- あらゆる年齢で発生しますが、思春期以降に認められることが多いです。
原因
青色母斑は、メラノサイトが通常よりも深い真皮に存在することが原因です。先天的なものと、後天的に現れるものがあり、紫外線や遺伝的要因も関与していると考えられます。
種類
単純青色母斑(Simple Blue Nevus)
- 一般的なタイプで、直径が数ミリ程度の小型の青黒い病変。
細胞性青色母斑(Cellular Blue Nevus)
- **大型(2cm以上)で、盛り上がりがあることが多く、悪性との鑑別が必要です。通常、良性ですが、極めて稀に悪性黒色腫(メラノーマ)**に変化する可能性があります。
治療と管理
経過観察
- 多くの青色母斑は良性であるため、特に治療の必要はありません。ただし、形や色に変化がある場合は医師の診察を受けるべきです。
手術的切除
- 美容的な理由や、悪性の可能性が疑われる場合に外科的切除が選択されます。
鑑別が必要な疾患
青色母斑は、**悪性黒色腫(メラノーマ)**や他の色素性病変と似ていることがあるため、慎重な診断が必要です。ダーモスコピーや生検を通じて、悪性でないか確認します。
注意点
- 急な変化:色や大きさが変化した場合、すぐに皮膚科を受診しましょう。
- 紫外線対策:紫外線が母斑の変化に関与することがあるため、日焼け対策を心がけます。
青色母斑はほとんどの場合無害ですが、形状や大きさの変化が見られたら、医師の診察を受けることが推奨されます。
皮膚のできもの、医療脱毛やシミ取り治療をご検討の方は、豊中・千里中央にある「形成外科・美容皮膚科 とううちクリニック」へ是非お越しください
豊中・箕面・吹田の地域に密着したクリニック