粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下にできる**良性の嚢胞(袋状の構造)**で、正式には「表皮嚢腫」または「アテローム」とも呼ばれます。粉瘤ができる原因ははっきりしていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。
1. 皮膚の表皮細胞の閉じ込め
- 粉瘤は、皮膚の表皮細胞が本来の位置から皮膚の内部に入り込み、そこで増殖して嚢胞を形成することで生じます。通常、皮膚表面にある角質が誤って皮膚内部に入り込み、分泌物や角質が嚢胞の中に蓄積して膨らんでいくと考えられています。
2. 毛穴や皮脂腺の詰まり
- 毛穴や皮脂腺の出口が何らかの理由で塞がれると、内部で皮脂や角質がたまって嚢胞化し、粉瘤ができやすくなります。これにより、皮膚内に小さな袋状の構造が形成され、ここに皮脂や老廃物が蓄積していきます。
3. 外傷や感染症
- ケガや感染によって、皮膚の表皮が内部に入り込むことも粉瘤の原因の一つとされています。特に傷が治癒する際に表皮が適切に再生されず、内部に表皮が閉じ込められると粉瘤が発生しやすくなります。
4. 遺伝や体質的要因
- 粉瘤は、遺伝的な体質が影響する場合もあります。家族に粉瘤ができやすい人がいる場合、発症するリスクがやや高くなることが知られています。
粉瘤の特徴と注意点
- 粉瘤は良性であり、多くの場合は無害ですが、感染や炎症を起こすと赤く腫れたり、膿がたまって痛みを伴うことがあります。感染した場合、治療には切開や抗生剤が必要です。
- 自然に消失することは稀であり、場合によっては外科的な除去手術が必要になることもあります。
粉瘤は放置すると再発しやすいので、できるだけ早期に形成外科や皮膚科で診察を受けるのが良いです。
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