足底疣贅(そくていゆうぜい)**は、足の裏にできるイボの一種で、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因です。特にHPVの1型や2型が原因となり、足の裏の角質層が厚いため、イボが内部に食い込んで痛みを伴うことが多いです。
特徴
- 形状と見た目: 足底疣贅は足の裏の圧力がかかる場所にできやすく、黄色みがかった角質の層に覆われており、中心に黒点(毛細血管の出血跡)が見られることがあります。
- 痛み: 歩行時や立っている時に痛みを感じやすく、特に足の裏全体で圧がかかる部位にできると強い痛みが生じることがあります。
- 部位: 足の裏のかかとや指の付け根などに多く発生し、押されると周囲に痛みが広がるため、タコや魚の目と誤認されることもあります。
発生原因と感染経路
足底疣贅は、ヒトパピローマウイルスが小さな傷口から侵入し、皮膚の基底層で感染を広げることにより発生します。ウイルスは湿気の多い場所で感染しやすく、プールや公共のシャワールーム、スポーツジムなどで足が直接床に触れることで感染するリスクが高まります。また、免疫力が低下していると感染しやすい傾向があります。
治療法
- 凍結療法: 液体窒素を用いてウイルス感染部位を凍結し、細胞を破壊する方法です。数回の治療が必要で、効果が出るまでに時間がかかることもあります。
- 外用薬: サリチル酸を含む塗り薬で角質を溶かし、イボの縮小を図る治療方法。薬の効果を上げるため、患部を事前に削っておくことが推奨されます。
- レーザー治療: レーザーを用いてイボを焼灼し、組織を破壊する方法です。痛みが少なく、一度の治療で改善することもありますが、再発のリスクがあります。
- 切除手術: 他の治療法で改善しない場合には、手術で取り除くこともあります。
予防
感染予防のためには、プールやシャワールームなど裸足になる場所でスリッパを着用すること、傷がある場合はその部分を覆うことが大切です。また、自己接種による感染拡大を防ぐため、イボに直接触れないことが重要です。
他との違い
足底疣贅は特に痛みを伴うため、タコや魚の目と区別することが難しい場合があります。明確な診断には医師の診察が必要です。
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