尖圭コンジローマ(せんけいコンジローマ)**は、**ヒトパピローマウイルス(HPV)**が原因で起こる性感染症の一つです。主に性器や肛門周辺に小さなイボ(疣贅)ができるのが特徴で、外見的な症状が顕著な場合が多いです。
原因
- 尖圭コンジローマの原因ウイルスは、HPVの6型および11型が主です。
- 性交渉による接触感染が主な感染経路ですが、まれに間接接触で感染することもあります。
- 潜伏期間は3週間から8か月程度で、症状が現れるまで時間がかかる場合があります。
症状
- イボの外観: 性器や肛門周囲に小さな突起状のイボができ、次第に増殖してカリフラワーのような形になることがあります。
- 発生部位:
- 男性: ペニス、陰茎の亀頭部、包皮、肛門周囲
- 女性: 外陰部、小陰唇、膣内、肛門周囲
- 性交以外の原因で、口腔内や喉にもできることがあります。
- 症状: 通常、痛みやかゆみはありませんが、炎症やイボの増大により違和感を覚えることがあります。
診断
- 目視診断: 尖圭コンジローマは特徴的な外観を持つため、医師が肉眼で診断することが一般的です。
- 酢酸試験: 疑わしい部位に酢酸を塗布し、白く変色するか確認する方法です。
- HPV検査: ウイルス型の特定や、他のリスク型(16型、18型)との鑑別が必要な場合に行います。
治療法
- 外用薬
- イミキモドクリーム(ベセルナクリーム): 免疫反応を活性化させてイボを排除します。
- 緑膿菌由来の抗ウイルス薬: イボに直接作用します。
- 物理的治療
- 液体窒素を使用した凍結療法
- 電気焼灼やレーザー治療でイボを除去
- メスを使用する外科的切除(大きな病変や再発性の場合)
- 再発防止
- ウイルス自体は体内に残るため、免疫力を高めることが重要です。
予防
- HPVワクチン接種: HPV6型と11型に対する予防効果があります(特にガーダシル)。
- コンドームの使用: 完全な予防はできませんが、感染リスクを軽減します。
- 感染者の早期治療: 感染源を減らすことで拡大を防ぎます。
注意点
- 再発の可能性: ウイルスが皮膚や粘膜に潜伏している場合、免疫力低下時に再発することがあります。
- パートナーの検査: 感染している可能性があるため、パートナーの検査や治療も推奨されます。
- 長期間放置のリスク: 一部のHPV型は、放置するとがん(特に子宮頸がんや肛門がん)を引き起こす可能性があるため、早期対応が重要です。
関連情報
尖圭コンジローマは性感染症として非常に一般的ですが、適切な治療と予防により症状をコントロールできます。感染の疑いがある場合は、専門医に相談してください。
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