医療脱毛で使用されるレーザーには、主にアレキサンドライトレーザーダイオードレーザーヤグレーザーがあります。それぞれのレーザーには波長や特性、適応する肌質や毛質に違いがあり、使用する状況に応じた適切な選択が重要です。


1. アレキサンドライトレーザー

  • 波長: 約755nm
  • 特徴:
    • メラニン色素への吸収率が高く、毛根の破壊効果が優れています。
    • 美肌効果(シミやそばかすの軽減)が期待できるため、脱毛以外の目的でも使用されます。
    • 冷却装置を搭載している機器が多く、施術時の痛みを軽減します。
  • 適応:
    • 色白で濃い毛を持つ人に効果が高い。
    • 日焼けや色黒の肌には不向き(火傷リスクが高いため)。
  • 代表的な機器:
    • GentleLase Proシリーズ(米国製の代表的なアレキサンドライトレーザー)。

2. ダイオードレーザー

  • 波長: 約800~940nm(機器によって異なる)
  • 特徴:
    • メラニンへの吸収率と浸透力のバランスが良い。
    • 連続照射が可能で広範囲を効率的に施術できる。
    • 冷却機能や痛みを抑える技術(Sopranoシリーズなど)が進化している。
  • 適応:
    • 幅広い肌質に対応可能(日焼け肌や色黒の人にも使用可能)。
    • 濃い毛から薄い毛まで、さまざまな毛質に効果的。
  • 代表的な機器:
    • ライトシェアデュエットソプラノアイスプラチナム

3. ヤグレーザー(Ndレーザー)

  • 波長: 約1064nm
  • 特徴:
    • 波長が長く、皮膚の深部まで到達可能。
    • メラニンへの吸収率が低いため、色黒の肌や日焼けした肌にも安全。
    • 深部の毛根に作用しやすく、硬毛化リスクがある部位にも効果的。
    • 痛みがやや強い。
  • 適応:
    • 色黒の肌や日焼け肌。
    • 男性の髭やVIOなどの硬い毛質にも適している。
  • 代表的な機器:
    • GentleYAG ProシリーズクラリティII(アレキサンドライトとヤグの複合機器)。

比較表

特徴アレキサンドライトレーザーダイオードレーザーヤグレーザー
波長755nm800~940nm1064nm
メラニン吸収率高い中程度低い
肌への適応色白の肌幅広い肌質色黒や日焼け肌
適応する毛質濃い毛濃い毛から薄い毛まで硬い毛(髭やVIOなど)
痛み中程度比較的少ないやや強い
特徴美肌効果も期待できる広範囲の施術が可能深い毛根に効果的

選び方

  • 色白で濃い毛: アレキサンドライトレーザーがおすすめ。
  • 幅広い肌質・毛質: ダイオードレーザーが柔軟に対応。
  • 色黒肌や硬い毛質: ヤグレーザーが効果的。

レーザーの選択は、肌質や毛質だけでなく、施術部位や目的、痛みに対する耐性も考慮されます。医療機関で相談し、自分に適したレーザーを選ぶことが大切です。

現在当院ではGentleMax Pro Plus(シネロン・キャンデラ社)クラリティⅡ(ルートロニック社)を使用しています。

 

眼瞼下垂、医療脱毛やシミ取り治療をご検討の方は、豊中・千里中央にある「形成外科・美容皮膚科 とううちクリニック」へ是非お越しください

豊中・箕面・吹田の地域に密着したクリニック