医療脱毛で使用されるレーザーには、「熱破壊式」と「蓄熱式」の2つの主な方式があります。それぞれの仕組みと特徴、メリット・デメリットを以下に詳しく解説します。


1. 熱破壊式(ショット式)

仕組み

  • 高出力のレーザーを短時間で毛根や毛乳頭に直接照射し、高熱を発生させることで毛を生やす組織を破壊します。
  • 毛根のメラニン(色素)に反応するため、毛が濃く、太いほど効果が高い。

特徴

  • 即効性があり、毛が目に見えて抜けるのが早い。
  • 成長期の毛に効果があり、毛周期を考慮した施術が必要。

メリット

  • 太く濃い毛に高い効果を発揮。
  • 少ない回数で効果を感じやすい。

デメリット

  • 高出力のため、痛みが強い(冷却機能や麻酔クリームで軽減可能)。
  • 日焼け肌や色黒肌には適さない。
  • 硬毛化や増毛化のリスクが比較的高い。

2. 蓄熱式(SHR方式)

仕組み

  • 低出力のレーザーを連続照射して、毛包全体をじんわりと加熱し破壊します。
  • 毛根ではなくバルジ領域(毛の成長を指示する部分)に作用する。

特徴

  • 毛の色や太さに関わらず効果を発揮しやすい。
  • 成長期以外の毛にも効果が期待できる。

メリット

  • 痛みが少ない(温かい程度の感覚)。
  • 色黒肌や日焼け肌にも安全に使用可能。
  • 硬毛化や増毛化のリスクが低い。

デメリット

  • 即効性が低く、効果を実感するまでに時間がかかる(回数が必要)。
  • 産毛や薄い毛にはやや効果が弱い場合がある。

方式の選択ポイント

項目熱破壊式蓄熱式
痛み強い(冷却で軽減可能)弱い(温かい程度)
即効性高い徐々に効果を実感
適応肌質色白で毛が濃い肌に適している色黒肌や日焼け肌にも対応可能
毛質濃く太い毛に高い効果産毛や薄い毛も対応可能
リスク硬毛化や増毛化のリスクがあるリスクが低い
回数少ない回数で効果を実感しやすい効果を実感するまでの回数が多い

代表的な機器

  • 熱破壊式: ジェントルレーズプロ、ライトシェアデュエット
  • 蓄熱式: ソプラノアイスプラチナム、メディオスターNeXT PRO

結論

  • 痛みが少ない施術を希望する場合は蓄熱式が適しています。
  • 即効性を重視し、少ない回数で効果を感じたい場合は熱破壊式がおすすめです。
  • 自分の肌質・毛質・希望に合わせて、医師と相談して適切な方式を選ぶことが重要です。

 

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