高周波治療(RF:Radio Frequency)とHIFU(High-Intensity Focused Ultrasound)の違い
高周波治療(RF)とHIFUは、たるみ改善やリフトアップを目的とした美容医療技術ですが、それぞれ作用機序やターゲット層、効果に違いがあります。
1. 高周波治療(RF:Radio Frequency)
仕組み
- 高周波(電磁波)を利用して、皮膚や皮下組織をジュール熱で加熱。
- 主に皮膚内部の真皮層や皮下組織をターゲットにし、コラーゲン線維やエラスチンの生成を促進。
ターゲット層
- 真皮層~皮下脂肪層(比較的浅い層に作用)。
- 水分を多く含む組織で効果的。
効果
- 即時的な引き締め効果(コラーゲンの収縮)。
- 中長期的なコラーゲン再生によるハリと弾力の改善。
- 機器によっては、脂肪分解やセルライト改善にも対応。
特徴
- 即効性:施術後すぐに肌の引き締めを実感できる。
- 多機能性:たるみ改善のほか、肌質改善や脂肪分解も可能。
- 安全性:痛みが少なく、ダウンタイムがほぼない。
2. HIFU(高密度焦点式超音波)
仕組み
- 高密度の超音波を皮膚深部に集中的に照射し、熱凝固点(約65~75℃)を形成。
- ターゲット層を直接加熱して引き締め効果を発揮。
ターゲット層
- **SMAS層(筋膜層)**まで到達可能。
- 従来はフェイスリフト手術でしかアプローチできなかった層。
- 真皮層や皮下脂肪層も加熱。
効果
- 即時的なリフトアップ。
- 中長期的に肌の引き締めとたるみ改善。
- フェイスラインの輪郭形成。
特徴
- 深層までのアプローチ:SMAS層に到達するため、リフトアップ効果が高い。
- 効果の持続性:施術後3~6ヶ月かけて効果がピークに達し、1年程度持続。
- ダウンタイムが少ない:軽度の赤みや熱感のみ。
RF(高周波)とHIFUの主な違い
項目 | 高周波治療(RF) | HIFU |
---|---|---|
作用エネルギー | 電磁波(高周波) | 超音波 |
ターゲット層 | 真皮層、皮下脂肪層 | SMAS層(筋膜層)、真皮層、皮下脂肪層 |
温度範囲 | 40~60℃ | 65~75℃ |
効果 | 肌の引き締め、ハリ感、脂肪分解 | リフトアップ、たるみ改善 |
即効性 | 高い | 中程度(数ヶ月かけて効果が向上) |
持続性 | 数ヶ月程度 | 6~12ヶ月 |
痛み | 軽度 | 中程度(個人差あり) |
ダウンタイム | ほとんどなし | ほとんどなし |
適応部位 | 顔全体、ボディの引き締めや脂肪分解 | フェイスライン、頬、額、首 |
適応部位
- 高周波治療:
- 肌のハリや引き締め、部分痩せ。
- 顔やボディ(お腹、二の腕、太もも)。
- HIFU:
- 顔のリフトアップ、フェイスラインの輪郭形成。
- 首やデコルテのたるみ改善。
選択のポイント
高周波治療(RF)を選ぶべき場合
- 軽度のたるみ改善や肌のハリ感アップを求める場合。
- 即効性が欲しい場合。
- ダウンタイムや痛みを避けたい場合。
- 部分痩せやセルライト改善も考慮している場合。
HIFUを選ぶべき場合
- 中等度~重度のたるみを改善したい場合。
- フェイスラインのリフトアップが主目的の場合。
- 長期間の効果持続を重視する場合。
- より深層にアプローチしたい場合。
まとめ
RFは浅い層に作用し即効性が高く、肌全体の引き締めや部分痩せに適しているのに対し、HIFUは深層のSMAS層に作用し、より本格的なたるみ改善やリフトアップに向いています。それぞれの特性を理解し、肌状態や目的に応じて適切な施術を選択することが重要です。
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