ダイオードレーザーは、美容医療において広く使用される医療脱毛機器の一種です。その特徴は、多様な波長や適応肌質の広さなど、他のレーザーにはない柔軟性にあります。以下では、美容医療との関連性を交えながら、詳細に解説します。
- 波長の範囲と特性
- 波長: 800~950nm(機種によって異なる)
ダイオードレーザーはメラニンへの吸収性が高く、毛根をターゲットにした脱毛効果を発揮しますが、皮膚の深部にも到達可能な波長のため、肌へのダメージを最小限に抑えつつ効果を得られます。
美容医療との関連
- 幅広い波長の選択が可能なため、肌質や毛質に応じたカスタマイズがしやすいです。
- 色白から色黒まで、さまざまな肌タイプ(I~IV型)に対応可能で、美容医療において適応患者が広いレーザーとして評価されています。
- 脱毛の仕組み
ダイオードレーザーは、毛根のメラニンに吸収されて熱を発生させ、毛包や毛母細胞を破壊する仕組みです。この過程で、蓄熱式と熱破壊式の2つのモードが使い分けられます。
蓄熱式
- 低出力のエネルギーを連続照射して、毛包のバルジ領域をターゲットにします。
- 痛みが少なく、敏感肌や痛みに弱い患者にも適しています。
熱破壊式
- 高出力で毛根を直接破壊し、即効性の高い脱毛効果を発揮します。
- 濃く太い毛に効果的です。
美容医療との関連
- 蓄熱式は、患者が快適に施術を受けられる環境を提供し、痛みの軽減や敏感肌への対応に役立ちます。
- 熱破壊式は、即効性が求められる患者や特定部位(脇、VIOなど)に効果的で、満足度が高い結果をもたらします。
- 適応肌質と毛質
- ダイオードレーザーは、色白から色黒までの幅広い肌タイプに適応可能です。
- 太く濃い毛から、細く薄い毛(産毛)に対しても効果を発揮します。
美容医療との関連
- ダイオードレーザーの適応範囲の広さは、患者の多様なニーズに対応できる点で、美容クリニックにとって重要な選択肢です。
- 痛みと施術時の快適性
- 痛みは比較的少なく、冷却装置を併用することで更なる快適性が得られます。
- 蓄熱式では、低エネルギー照射による痛みの少なさが特に特徴です。
美容医療との関連
- 痛みに弱い患者や高頻度の施術が必要な部位において、患者満足度を高める要素となっています。
- 照射スピードと施術範囲
- ダイオードレーザーは、照射ヘッドのサイズが大きいため、広範囲の部位でも短時間で施術が可能です。
- 例: 脚や背中など広いエリア
美容医療との関連
- 施術時間の短縮により、患者の負担が軽減されると同時に、クリニックの予約枠の効率化にも寄与します。
- 主な機種
- ライトシェアデュエット(LightSheer DUET)
- 痛みを軽減する吸引技術を搭載し、広い照射面で短時間の施術が可能。
- メディオスター(Mediostar)
- 蓄熱式で痛みが少なく、敏感肌や日焼け肌にも対応。
- ソプラノアイスプラチナム(Soprano ICE Platinum)
- 蓄熱式と熱破壊式を兼ね備え、3種類の波長を同時に照射。
美容医療との関連
- 機器の選択肢が多いため、患者の肌質や毛質に応じたカスタマイズが可能です。
- メリットとデメリット
メリット
- 幅広い肌質と毛質に対応。
- 痛みが少なく快適。
- 照射スピードが速く、施術時間が短い。
- 即効性(熱破壊式)と快適性(蓄熱式)の両方を備えている。
デメリット
- 濃い毛には即効性がある一方、細い毛では回数が必要になることも。
- 一部機器は導入コストが高いため、施術料金に影響する可能性がある。
- 他のレーザーとの比較
アレキサンドライトレーザーとの違い
- ダイオードレーザーは、より広い肌タイプに対応可能。
- 痛みが少なく、施術時の快適性が高い。
Nd:YAGレーザーとの違い
- ダイオードレーザーは、Nd:YAGレーザーより浅い部位に効果を発揮。
- Nd:YAGは色黒肌に特化していますが、ダイオードレーザーはそれに加えて細い毛にも対応。
まとめ
ダイオードレーザーは、幅広い肌質・毛質に対応し、痛みが少なく快適な施術が可能な医療脱毛レーザーです。蓄熱式と熱破壊式の二つのモードを使い分けることで、患者一人ひとりのニーズに合った施術を提供できます。その柔軟性と効果の高さから、美容医療の現場で人気の高い選択肢となっています。
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