美容医療を受ける前に知っておきたいこと
■ 肝斑とは?
肝斑(かんぱん)は、特に30〜50代の女性に多く見られる「左右対称に広がる茶色いシミ」です。主に頬骨のあたり、額、口周囲に出現します。女性ホルモンのバランスや紫外線、摩擦などが関与し、刺激に非常に敏感なタイプの色素沈着です。
■ 美容医療で肝斑が悪化する原因
美容施術の中には、肝斑の性質を理解せずに行うと、逆に悪化させてしまう可能性のあるものもあります。以下に代表的なリスクを紹介します。
① 強い刺激のある施術
フラクショナルレーザー
フォトフェイシャル(IPL)
ケミカルピーリング(頻度や濃度によって)
→ 肝斑のある部位にこれらの刺激が加わると、**炎症後色素沈着(PIH)**や肝斑の増悪を引き起こすことがあります。
② 摩擦や過度なクレンジング
自宅でのマッサージやスクラブ洗顔
クレンジング時のゴシゴシ洗い
→ 肝斑は「こすらない」ケアが鉄則。物理的刺激でも悪化します。
③ 紫外線対策の不足
施術後のダウンタイム中にUV対策を怠ると、肝斑の再発や濃くなる原因に。
■ 肝斑のある方への安全な美容医療の選択肢
肝斑があっても、正しく管理すれば美容医療は可能です。以下は推奨されるアプローチです。
【1】レーザートーニング(低出力Qスイッチヤグレーザー)
メラニンに優しく働きかけ、肝斑を少しずつ薄くする
刺激が少なく安全性が高い
【2】内服治療との併用
トラネキサム酸、ビタミンC・E、漢方薬(当帰芍薬散など)
肝斑の根本的な炎症・ホルモン要因にアプローチ
【3】エレクトロポレーションなどの無刺激導入施術
美白成分(ビタミンC、トラネキサム酸など)を皮膚深部へ導入
肝斑部にも安心して使用可能
■ 患者さまへのお願いとご注意
診断を受けてから施術を選びましょう
自己判断でシミを取りに行くと、実は肝斑で悪化する例が多発しています。肝斑は「治療+生活習慣管理」がカギ
紫外線、摩擦、ストレス、睡眠などの日常的な要因も肝斑に影響します。経過観察が必要な疾患
一度の治療で完治するものではなく、数ヶ月〜1年かけて丁寧に薄くしていく治療が基本です。
■ まとめ
肝斑は「刺激に弱いシミ」であるため、美容医療では慎重な判断が必要です。
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