はじめに

ホクロ(母斑)は、誰にでもある身近な皮膚の変化のひとつですが、年齢やライフステージによってその形や性質が変わることがあります。
「最近、大きくなってきた」「色が濃くなった気がする」「形がいびつに…」そんな変化が気になったら、形成外科や美容皮膚科でのチェックが大切です。


ホクロはどうしてできる?

ホクロは皮膚の中の**メラノサイト(色素細胞)**が集まってできる良性の皮膚腫瘍の一種です。紫外線やホルモンの影響、遺伝的要因によって数が増えたり色が濃くなったりすることがあります。


年齢によるホクロの変化と種類

【1】先天性母斑(生まれつきのホクロ)

  • 出生時から存在するもの

  • 大きさによって分類(小型〜巨大型まで)

  • 巨大なものは将来的な悪性化のリスクもあるため、定期的なチェックや手術が推奨される場合も

【2】後天性黒子(一般的なホクロ)

  • 幼少期〜思春期にかけて増えることが多い

  • 色:茶〜黒

  • 形:丸く均一であることが多い

  • 成長に伴って大きくなったり、盛り上がってくる場合も

【3】加齢性のホクロ(脂漏性角化症との見分けが必要)

  • 30代以降に増えることが多い

  • 盛り上がったり、表面がザラザラしたりする場合がある

  • 紫外線の影響でできやすい

  • 一見ホクロのようでも、「脂漏性角化症」や他の腫瘍のこともあり、専門の診察が重要


変化に注意したいホクロの特徴(ABCDEルール)

悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別が必要なサイン:

  • A(Asymmetry):左右非対称

  • B(Border):境界が不明瞭

  • C(Color):色むらがある(黒・茶・赤など混ざっている)

  • D(Diameter):直径6mm以上

  • E(Evolution):形や大きさが変化している

上記に当てはまる場合は、自己判断せず専門医の診察を受けましょう。


ホクロの治療と除去方法(形成外科・美容皮膚科)

ホクロは、見た目の改善だけでなく、病理的な評価が必要な場合もあります。

■ 手術による切除(形成外科)

  • 悪性の可能性があるホクロ

  • 根本から除去し、病理検査が可能

  • 傷あとができにくい縫合法など、形成外科的技術で仕上がりを工夫

■ レーザー治療(美容皮膚科)

  • 良性でサイズが小さいホクロに適応

  • 炭酸ガスレーザーやQスイッチレーザーなど

  • ダウンタイムが少ないため、希望される方も多い

※治療の可否は、ホクロの種類・大きさ・部位・患者様の希望により変わります。


まとめ

ホクロは、成長や年齢とともに自然に変化することがあります。しかし、なかには見た目では判断できない重大な皮膚病変が隠れていることも。
「気になっているけれど、受診するほどではないかも…」と思う前に、ぜひ一度ご相談ください。

形成外科・美容皮膚科では、見た目の美しさと安全性の両立を目指して、患者様に合わせた最適な対応をご提案しています。


よくあるご質問(FAQ)

Q. ホクロを取ると再発しますか?
A. レーザー治療では再発の可能性がありますが、手術による完全切除では再発のリスクは低くなります。

Q. 小さなホクロでも受診したほうがいいですか?
A. 色や形が変化している場合は、サイズにかかわらず受診をおすすめします。

 

 

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