~形成外科・美容皮膚科の視点から解説~

ホクロ(医学的には「色素性母斑」と呼ばれます)は、多くの人に見られる皮膚の良性の変化ですが、そのできやすさには個人差があります。当院では、形成外科および美容皮膚科の立場から、ホクロに関するご相談も多くいただきます。

ここでは、「ホクロができやすい人」の特徴と、治療や予防の観点について詳しくご紹介します。


◆ ホクロができやすい人の特徴

1. 遺伝的な要因

家族にホクロが多い人がいる場合、自分もできやすい傾向があります。遺伝的にメラノサイト(色素細胞)の活動が活発な場合、ホクロの数が多くなることがあります。

2. 紫外線を浴びる機会が多い

紫外線(UV)は、メラノサイトを刺激し、色素沈着を促すため、ホクロの形成を促進します。特に、若年期に日焼けを繰り返した方は、年齢とともにホクロが増える傾向があります。

3. 肌が白く敏感なタイプ

色白で日焼けしやすい肌質の方は、紫外線の影響を受けやすく、ホクロができやすいといわれています。

4. ホルモンバランスの変化

思春期・妊娠・更年期など、ホルモンバランスが大きく変化する時期に、ホクロが急に増えることがあります。

5. 摩擦や刺激が多い部位への物理的な影響

衣類のこすれや日常的な刺激が多い部位(首・脇・ブラの下など)では、色素細胞が刺激されてホクロができることがあります。


◆ 美容皮膚科でのホクロ治療について

気になるホクロは、美容目的でも医療目的でも除去が可能です。当院では、以下のような治療を行っています。

● 電気焼灼(電気メス)

比較的小さく隆起したホクロに適しており、出血が少なくダウンタイムも比較的短めです。

● 炭酸ガスレーザー(CO₂レーザー)

皮膚を蒸散させてホクロを除去します。仕上がりがきれいで、目立つ部位のホクロにも対応可能です。

● 外科的切除(形成外科的手術)

再発の可能性を最も抑えたい場合や、大きなホクロ・深さのあるものには、縫合による切除を行います。病理検査も可能です。


◆ 注意が必要なホクロとは?

以下のような変化がある場合は、**悪性の可能性(悪性黒色腫など)**も考えられるため、形成外科を受診してください。

  • 急に大きくなってきた

  • 色がまだらで境界が不明瞭

  • 出血したり、かさぶたになりやすい

  • 周囲より盛り上がっている

  • かゆみや痛みがある

※当院ではダーモスコピーによる詳細な診断は行っておりませんが、必要に応じて適切な医療機関をご紹介しています。


◆ 予防のポイント

  • 日焼け止めを毎日使用する(顔・首・手など露出部)

  • 帽子や日傘などで紫外線対策

  • 肌をこすらない、摩擦を減らす生活習慣を心がける


◆ 最後に:気になるホクロ、まずはご相談を

「このホクロは取ったほうがいい?」「顔の目立つところにあるけど、きれいに取れる?」など、ホクロに関するお悩みは人それぞれです。当院では、医療的・美容的な観点からの治療提案を行っております。

お気軽にカウンセリングをご予約ください。

 

 

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