「粉瘤(ふんりゅう)」は皮膚の下にできる良性の腫瘍で、一見ニキビやしこりのようにも見える皮膚トラブルです。一度治ったと思っても、また同じ場所や近くにできることがあり、「なぜ繰り返すの?」と不安になる方も少なくありません。
本記事では、粉瘤が再発する原因とその対策について、形成外科・美容皮膚科の視点から詳しく解説します。
粉瘤とは?
粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造(嚢胞)ができて、角質や皮脂がたまってできる腫瘍です。通常は無症状ですが、感染や炎症を起こすと赤く腫れて痛みを伴い、膿が出ることもあります。
粉瘤が再発する原因とは?
粉瘤が繰り返される理由には、以下のような原因が考えられます。
1. 袋(嚢胞)の取り残し
粉瘤は、中身(皮脂や膿)だけでなく、袋の壁(嚢胞壁)までしっかり取り除かないと再発のリスクがあります。自己処理や中途半端な治療では、袋が皮下に残ってしまうことが多く、再発の原因となります。
2. 切開排膿のみで終わった場合
感染・炎症が強い状態では、まず腫れを抑えるために切開して膿を出す処置(切開排膿)を行うことがありますが、この段階では袋の摘出は難しいため、後日再発する可能性が高くなります。
3. 体質や生活習慣による影響
皮脂の分泌が多い方、摩擦の多い部位(背中・耳の後ろ・顔など)は粉瘤ができやすい傾向があります。また、同じ部位に何度も圧力がかかる生活習慣も再発要因になることがあります。
再発を防ぐためには?
■ 完全摘出が基本
再発を防ぐには、炎症のない状態で、袋ごと粉瘤を摘出することが重要です。形成外科では、周囲の組織へのダメージを抑えながら、丁寧に袋ごと除去することが可能です。
■ 炎症時は「二段階治療」が有効
腫れている場合は、まず切開して炎症を抑え、後日あらためて摘出手術を行う「二段階治療」を行うことで、しっかり治すことができます。
■ 傷跡も考慮した治療は美容皮膚科で
顔や見える部位にできた粉瘤は、傷跡が目立ちにくい切開方法や縫合技術が求められます。美容皮膚科・形成外科では、見た目に配慮した治療が可能です。
まとめ:繰り返す粉瘤は「適切な治療」で予防できる
繰り返す粉瘤は、治療方法やタイミングによって予防が可能です。「またできた…」とお悩みの方は、自己処置をせず、形成外科や美容皮膚科など専門的な診断と治療ができる医療機関にご相談ください。
眼瞼下垂、医療脱毛、シミ取り治療、たるみ治療をご検討の方は、豊中・千里中央にある「形成外科・美容皮膚科 とううちクリニック」へ是非お越しください
豊中・箕面・吹田の地域に密着したクリニック
茨木、高槻、池田、川西、大阪市内からもたくさんの患者様にご来院頂いています。