― 傷あとを小さく、再発リスクも抑える形成外科的治療 ―
粉瘤(アテローム)は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、そこに老廃物(角質や皮脂など)が溜まっていく良性腫瘍の一種です。見た目はニキビやしこりに似ていますが、自然には治らず、繰り返し炎症を起こすこともあるため、根本的な治療には袋ごとの摘出が必要です。
くり抜き法(へそ抜き法)とは?
くり抜き法とは、小さな穴から粉瘤の内容物と袋を取り出す治療法です。へそのように見える穴から内容物を取り出すことから「へそ抜き法」とも呼ばれています。
従来のメスによる切開法と比べて、切開の傷が非常に小さく、目立ちにくいという点が大きな特徴です。粉瘤の大きさや部位によっては、縫合の必要がないケースもあり、日常生活への影響も比較的軽微です。
形成外科の視点から
当院では、見た目の仕上がりにも配慮した形成外科的アプローチを重視しています。くり抜き法は、顔や首など目立ちやすい部位の粉瘤に特に適した方法であり、術後の傷跡が最小限になるように設計された治療法です。
また、単に小さく切るだけでなく、袋の取り残しによる再発を防ぐために、必要に応じて繊細な操作で袋を確実に摘出します。この技術には、解剖学的な知識と経験が求められるため、形成外科専門医の管理下で行うことが理想的です。
美容皮膚科的メリット
美容皮膚科の視点からも、くり抜き法は術後の仕上がりが良好な点で非常に優れた方法です。とくに女性の患者様や、職業柄見た目に配慮が必要な方には、ダウンタイムの短さや傷の目立ちにくさが好評です。
こんな方に適しています
傷跡を目立たせたくない方
顔や首など目立つ部位に粉瘤がある方
縫合を避けて短期間で治したい方
再発リスクを抑えつつ、見た目の仕上がりも重視したい方
ただし、すべての粉瘤に適応できるわけではありません
炎症が強く腫れている粉瘤や、非常に大きな粉瘤、癒着が強い場合などでは、くり抜き法が適さないこともあります。診察の上、最適な治療法をご提案いたします。
粉瘤は放置していても自然には治りません。
小さなうちに適切な処置を受けることで、見た目や再発のリスクを最小限に抑えることができます。気になるしこりがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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