ケロイドは、皮膚が外傷や炎症から回復する際に過剰なコラーゲンが生成され、皮膚が盛り上がって硬くなる病変です。正常な瘢痕組織(傷あと)よりも大きく、患部の範囲を超えて増殖することが特徴です。
ケロイドの主な原因
外傷や手術の傷あと
切り傷、やけど、手術などがきっかけで発症しやすくなります。体質・遺伝的要因
一部の人は遺伝的にケロイドができやすい傾向があり、特にアジア人や黒人に多く見られます。炎症やにきびのあと
にきび跡やピアスの部位にもケロイドができることがあります。皮膚の張力が高い部位
胸や肩、耳たぶなどの皮膚の張力が強い部位で特に発生しやすいです。
症状と特徴
- 皮膚が硬く、盛り上がる
病変部が赤みを帯び、盛り上がりや硬さが持続します。 - かゆみや痛み
形成中にかゆみや軽い痛みを伴うことがあります。 - 広がり続ける傾向
時間が経つにつれて、傷の範囲を超えて拡大することもあります。
治療法
ステロイド注射
炎症を抑えるため、ステロイドを直接病変部に注射します。レーザー治療
血流を抑え、ケロイドの増殖を防ぎます。シリコンジェルシート
傷跡に圧をかけることで、皮膚の盛り上がりを抑える効果があります。手術
増殖が大きい場合は手術で切除することがありますが、再発するリスクもあります。そのため、手術後にステロイド注射などの治療を併用することが多いです。
予防策
- 傷や手術跡のケアを丁寧に行い、感染や炎症を防ぐ。
- 傷の部位にシリコンシートを使って圧迫することで、ケロイドの形成を予防します。
ケロイドは完全な予防が難しいため、早期の治療と予防が重要です。特に傷跡ができやすい体質の場合は、医師と相談しながら治療方針を立てることが推奨されます
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