美容医療において、痛みを伴う治療(例:医療脱毛、レーザー治療、ニードリング治療など)では、痛みを軽減するために麻酔クリームが使用されることがあります。麻酔クリームの正しい使用方法を知ることで、施術中の快適さを向上させるとともに、副作用を防ぐことができます。

  1. 麻酔クリームの仕組み

作用機序

  • 麻酔クリームには局所麻酔薬(リドカインやプリロカインなど)が含まれており、皮膚の感覚神経を一時的にブロックします。
  • 痛みや刺激を感じる神経信号が脳に伝わるのを抑制します。

使用目的

  • 医療脱毛:レーザー照射の熱刺激による痛みを軽減。
  • レーザー治療(シミ取り、肌のリサーフェシングなど):高エネルギーの照射による痛みを和らげる。
  • ニードリング治療:肌への針の挿入時の痛みを最小限にする。
  1. 麻酔クリームの使用手順

① 使用前の準備

  • 皮膚を清潔にする:施術部位を洗浄し、油分や汚れを完全に取り除きます。アルコール消毒を行う場合もあります。
  • パッチテストを行う:アレルギー反応を確認するために、事前に小範囲で試すことが推奨されます。

② 麻酔クリームの塗布

  1. 適量を塗布
    • 麻酔クリームを厚め(約1~2mm)に均一に塗布します。目や口の周囲など粘膜に近い部分には塗らないよう注意してください。
    • 使用量は医師の指示に従うことが重要です。
  2. ラップで覆う
    • 麻酔効果を高めるため、塗布後にラップで覆います。ラップを使用することで、クリームが乾燥せず皮膚への浸透が促進されます。
  3. 放置時間を守る
    • 一般的に15~30分間放置します。放置時間は製品の種類や濃度によって異なるため、使用説明書や医師の指示を必ず確認してください。

③ クリームの拭き取り

  • 放置後、クリームをガーゼやティッシュで優しく拭き取ります。
  • 必要に応じて施術部位を再度清潔にします。
  1. 麻酔クリーム使用時の注意点

① 過剰使用のリスク

  • 麻酔クリームの過剰使用や長時間の放置は、麻酔薬の吸収量が増加し、全身性の副作用(頭痛、めまい、吐き気、心拍数の低下など)が起こる可能性があります。
  • 必ず適量を守り、指定された時間以上の使用を避けてください。

② アレルギー反応

  • 成分に対するアレルギー反応が稀に見られるため、初めて使用する場合は事前に医師に相談してください。
  • 発赤、かゆみ、腫れなどの症状が出た場合は、すぐに使用を中止し医療機関を受診しましょう。

③ 粘膜や傷口への塗布を避ける

  • 目、鼻、口、または傷のある部位に麻酔クリームが付着しないよう注意が必要です。
  1. 麻酔クリームのメリットとデメリット

メリット

  • 痛みの軽減により施術中のストレスを軽減。
  • 特に痛みに敏感な患者でも治療が可能。

デメリット

  • 適切に使用しない場合、皮膚への刺激や全身性の副作用のリスクがある。
  • 効果が強すぎると感覚が鈍くなりすぎ、施術中の適切な反応が得られない場合も。
  1. 麻酔クリームの使用が推奨される施術例
  • 医療脱毛(特にVIOや顔などの敏感部位)
  • フラクショナルレーザー(シワやニキビ跡の治療)
  • タトゥー除去
  • ニードリング(コラーゲン誘導療法、肌の若返り)
  • PRP療法(自己血清を用いた肌治療)
  1. 麻酔クリームの使用と美容医療の相性

麻酔クリームは痛みを軽減するだけでなく、患者がリラックスした状態で施術を受けられるようにするため、美容医療において重要な役割を果たしています。正しい使用法を守ることで、安全かつ快適な治療を提供できるようになります。

まとめ

麻酔クリームは美容医療において、痛みを感じやすい施術を快適に行うための有用なツールです。ただし、正しい使用方法を守らなければ副作用やトラブルの原因となることがあります。施術前には医師の指示を仰ぎ、適切に使用することが大切です。

 

 

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