アレキサンドライトレーザーは、美容医療において脱毛治療で広く使用されるレーザーの一種です。その特徴を詳細に説明し、美容医療との関連性を解説します。

  1. 波長とメラニン吸収
  • 波長: 755nm(可視光~赤外線に近い領域)
    アレキサンドライトレーザーはメラニン色素に対して非常に高い吸収性を持つ波長を持っています。これにより、毛根のメラニンに熱エネルギーが効率よく吸収され、毛母細胞や毛包を破壊します。

美容医療との関連

  • メラニンへの高い選択性により、**濃くて太い毛(黒い毛)**に特に効果的です。
  • 美白やシミ治療などの色素性疾患治療にも応用されており、脱毛以外の美容効果が期待できる場合もあります。
  1. 皮膚タイプへの適応
  • 適応肌質: 色白~中程度の肌(肌タイプ I~III)
    アレキサンドライトレーザーはメラニンへの吸収が高いため、色黒の肌(肌タイプ IV以上)の場合、表皮のメラニンも加熱されやすく、火傷や色素沈着のリスクが高まる可能性があります。

美容医療との関連

  • メラニン濃度が高い肌への施術では、他のレーザー(例: YAGレーザー)を選ぶことが推奨されます。
  • 肌タイプに応じたレーザーの選択は、美容医療における安全性と効果を高める重要なポイントです。
  1. 痛みの程度
  • アレキサンドライトレーザーは、高いエネルギー密度を短時間で照射するため、痛みを感じやすいことが特徴です。
  • 冷却装置(冷却ジェルや冷風)を使用することで痛みを軽減します。

美容医療との関連

  • 冷却技術の進化により、痛みを大幅に軽減できるようになり、患者の満足度が向上しています。
  • 痛みの少ない施術が可能な機器(蓄熱式のダイオードレーザーなど)と比較し、患者のニーズに応じた選択が求められます。
  1. 脱毛効果
  • アレキサンドライトレーザーは、成長期の毛に対して特に高い効果を発揮します。
  • 蓄熱式の機器に比べ、照射後すぐに毛が抜け落ちやすい傾向があります。

美容医療との関連

  • 即効性が高い施術結果は、美容医療における「短期間での効果」を求める患者に適しています。
  • ただし、毛周期に合わせた複数回の施術が必要であるため、長期的なプランニングも重要です。
  1. 照射スピード
  • アレキサンドライトレーザーは1回の照射範囲が比較的広く、スピーディーな施術が可能です。
  • 広範囲の部位(例: 背中、脚)での施術に適しています。

美容医療との関連

  • 施術時間の短縮により、患者の負担を軽減し、予約枠の効率的な管理が可能になります。
  1. 冷却機能の併用
  • 多くのアレキサンドライトレーザー機器には、冷却システムが組み込まれています。
    • 例: ジェントルレーズ(GentleLASE)は冷却ガス(DCD: ダイナミッククーリングデバイス)を使用。
    • 冷却により痛みや熱感を軽減し、肌へのダメージを最小限に抑えます。

美容医療との関連

  • 冷却システムの導入は、患者の快適さを向上させるだけでなく、施術の安全性を高めます。
  1. 代表的な機器
  • ジェントルレーズ(GentleLASE):
    • アメリカFDA承認済み。
    • 世界的に広く使用される信頼性の高い機器。
  • ジェントルマックスプロ(GentleMax Pro):
    • アレキサンドライトレーザーとNd:YAGレーザーを搭載した複合機。

美容医療との関連

  • 認証機器の使用は、安全性と信頼性を担保し、患者に安心感を与えます。
  1. メリットとデメリット

メリット

  • メラニンに高い選択性があり、濃く太い毛に効果的。
  • スピーディーな施術が可能。
  • 美白効果やシミ取り治療への応用が期待される。

デメリット

  • 色黒の肌には不適切で、火傷のリスクがある。
  • 痛みを感じやすい。
  • 日焼け肌や施術直後の日焼けには注意が必要。

まとめ

アレキサンドライトレーザーは、濃く太い毛に特に効果的な医療脱毛機器であり、美容医療においても信頼性が高い治療法の一つです。しかし、肌タイプや痛みの耐性、施術後のケアなど、個々の状況に応じた判断が重要です。他のレーザー機器との特性を比較し、自身に最適な施術を選ぶことが、美容医療における満足度を高めるポイントとなります。

 

 

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