医療脱毛が硬毛化を引き起こす可能性とその対策

  1. 硬毛化とは?

硬毛化(こうもうか)とは、医療レーザー脱毛を受けた部位の毛が逆に太く・濃くなってしまう現象のことです。

  • 通常は産毛だった毛が太くなる
  • 本数が増えることはないが、毛が成長期に戻り目立つようになる
  • 脱毛後、数ヶ月〜1年程度で気づくことが多い
  1. 硬毛化の原因

① レーザーの出力が中途半端で熱破壊が不十分

適切なエネルギー量が届かないと、毛がダメージを受けずに活性化し、逆に成長が促される
✔ 特に低出力での照射や、深部まで熱が届かない場合に起こりやすい

② 照射部位の特性

✔ **産毛が多い部位(顔・うなじ・背中・肩・二の腕)**は、もともと毛が細く、刺激に対して敏感なため硬毛化が起こりやすい

③ 個人の体質やホルモンバランスの影響

✔ **女性ホルモンやアンドロゲン(男性ホルモン)**が多い人は、毛の成長が活発なため硬毛化しやすい
ストレス・妊娠・更年期などのホルモン変動も影響

  1. 硬毛化しやすい部位
  • 顔(頬・額・フェイスライン)
  • うなじ
  • 背中
  • 二の腕
  • 太ももの裏側

✅ これらの部位は産毛が多く、レーザーのエネルギーが適切に伝わらないと、毛の成長が促されてしまう可能性がある。

  1. 硬毛化しやすいレーザーの種類

レーザーの種類

硬毛化のリスク

特徴

アレキサンドライトレーザー(755nm)

高い

メラニンへの吸収率が高く、表層の毛に効果的だが、産毛には不十分なことがある

ダイオードレーザー(810nm)

中程度

比較的均等にエネルギーを伝えるが、産毛の部位では硬毛化リスクがある

YAGレーザー(1064nm)

低い

深部に届くため硬毛化しにくいが、痛みが強い

💡 アレキサンドライトレーザーは硬毛化しやすく、YAGレーザーはリスクが低いとされる。

  1. 硬毛化が起きた場合の対処法

① 照射方法を変更する

  • レーザーの出力を上げる毛根をしっかり破壊し、活性化を防ぐ
  • YAGレーザーに切り替える → 深部まで届くため、硬毛化を防ぐ効果がある
  • 蓄熱式(SHR)に変更する → 毛包全体に熱を伝えるため、硬毛化しにくい

② 硬毛化した毛を追加照射する

  • 3ヶ月〜半年ほど間隔を空け、再照射を検討
  • 回数を重ねることで改善する場合もある

③ ニードル脱毛(電気脱毛)を併用する

  • 硬毛化した毛はニードル脱毛で1本ずつ確実に破壊できる
  1. 硬毛化を防ぐためのポイント

脱毛前に医師と相談し、リスクの高い部位では最適なレーザーを選択
アレキサンドライトではなく、YAGレーザーやSHR方式を検討
1回目の照射後に変化を観察し、必要なら出力を調整
無理に低出力で照射しない(毛が活性化する可能性)

  1. まとめ

医療脱毛による硬毛化のポイント

硬毛化は特に産毛が多い部位(顔・うなじ・背中・肩・二の腕)で起こりやすい
アレキサンドライトレーザーは硬毛化のリスクが高く、YAGレーザーは低い
適切な出力で照射しないと、毛が活性化し濃くなってしまう
対策としてYAGレーザーや蓄熱式(SHR)、ニードル脱毛を活用する
硬毛化が起きた場合は追加照射やニードル脱毛を検討する

💡 産毛の脱毛を希望する場合は、硬毛化リスクを考慮した施術選びが重要!

 

 

眼瞼下垂、医療脱毛、シミ取り治療、たるみ治療をご検討の方は、豊中・千里中央にある「形成外科・美容皮膚科 とううちクリニック」へ是非お越しください

豊中・箕面・吹田の地域に密着したクリニック

茨木、高槻、池田、川西、大阪市内からもたくさんの患者様にご来院頂いています。