メラニンは、肌の色を決める重要な要素であり、紫外線や炎症から肌を守る働きをしています。しかし、メラニンの過剰な沈着はシミやくすみの原因になります。メラニンがどの層に存在するかによって、美容医療での治療法も変わってきます。


1. 表皮メラニン(浅い層にあるメラニン)

特徴

  • 発生場所:肌の表皮(基底層)
  • 原因:紫外線、摩擦、炎症(ニキビ跡、アトピーなど)、ホルモンバランスの変化
  • 主な症状
    • 日焼けによるシミ(老人性色素斑)
    • 肝斑
    • 炎症後色素沈着(ニキビ跡、傷跡のシミ)
    • そばかす

美容医療での治療

表皮メラニンは肌のターンオーバー(約28日周期)とともに排出されやすいため、比較的治療しやすいです。

主な治療法

  • レーザー治療(ピコレーザー、Qスイッチレーザー):メラニンを破壊して排出を促す
  • フォトフェイシャル(IPL):広範囲の色素沈着に効果的
  • ケミカルピーリング:ターンオーバーを促進してメラニンを排出
  • トレチノイン・ハイドロキノン療法:メラニンの生成を抑え、排出を促す
  • 内服薬(トラネキサム酸、ビタミンC、L-システイン):メラニンの抑制・還元

2. 真皮メラニン(深い層にあるメラニン)

特徴

  • 発生場所:真皮(表皮より深い層)
  • 原因:慢性的な炎症、強い紫外線ダメージ、加齢による代謝低下
  • 主な症状
    • ADM(後天性真皮メラノサイトーシス):頬や額に左右対称にできる青黒いシミ
    • 遅発性両側性太田母斑様色素斑(Hori’s Nevus):アジア人に多い真皮の深い部分に沈着したシミ
    • 慢性的な炎症後色素沈着:ニキビや傷跡が長期間残り、茶色や灰色がかったシミに

美容医療での治療

真皮メラニンは自然に排出されにくく、表皮の治療法では効果が出にくいことが多いです。

主な治療法

  • ピコレーザー(ピコトーニング・ピコスポット):深部のメラニンを破壊し、徐々に薄くする
  • Qスイッチヤグレーザー:深いシミに特化してメラニンを破壊
  • トラネキサム酸内服(特に肝斑を伴う場合に有効)
  • イオン導入(ビタミンC・トラネキサム酸):炎症を抑えながらメラニンを抑制
  • ダーマペン+美白成分(高濃度ビタミンC、トラネキサム酸):皮膚の再生を促進

3. 表皮メラニンと真皮メラニンの見分け方

一般的な特徴

種類主な発生部位紫外線の影響治療のしやすさ
表皮メラニン茶色、黒色表皮の浅い部分影響を受けやすい比較的治療しやすい
真皮メラニン青黒い、灰色深い層(真皮)あまり影響を受けない治療に時間がかかる

簡単な見分け方

  • シミの上から肌を引っ張ってみる
    • 色が薄くなる → 表皮メラニン(浅い層)
    • 色が変わらない → 真皮メラニン(深い層)
  • ウッド灯(ブラックライト)を使った診断(クリニックでの施術)
    • メラニンの深さを可視化して正確な診断が可能

4. 美容医療でのポイント

表皮メラニンの治療のポイント

ターンオーバー促進が重要(ピーリング、レーザー、スキンケア)
シミの再発防止(紫外線対策、ハイドロキノン、トレチノイン)

真皮メラニンの治療のポイント

即効性のある治療は少なく、長期戦になる
低出力のレーザー治療を複数回行う(ピコトーニング、Qスイッチレーザー)
肝斑を伴う場合はトラネキサム酸の併用が効果的


5. まとめ

  • **表皮メラニン(茶色のシミ)**はターンオーバーで排出されやすく、IPLやピーリング、スキンケアで改善しやすい。
  • **真皮メラニン(青黒いシミ)**は深い層にあるため、Qスイッチレーザーやピコレーザーなど、専門的な治療が必要。
  • シミの種類を見極めることが最適な治療につながるため、診断が重要。
  • 日々の紫外線対策と美白ケアがシミ予防の鍵。

40代の女性の肌悩みでは、肝斑+真皮メラニン+表皮メラニンが混在していることが多いため、複合的な治療アプローチが重要です。シミの種類に応じた適切な治療を行うことで、より効果的な美肌ケアが可能になります。

 

 

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