1. 脂漏性角化症とは?

脂漏性角化症(Seborrheic Keratosis)は、加齢とともに発生する良性の皮膚腫瘍です。主に顔や首、体幹部にでき、茶色~黒色のざらついた盛り上がりが特徴です。加齢によるシミと間違えられることも多く、「老人性疣贅(ゆうぜい)」とも呼ばれます。

美容医療の観点からは、見た目の改善を目的に除去を希望する患者が多く、特に40代以上の女性の関心が高いです。


2. レーザー治療の適応と種類

脂漏性角化症の治療にはレーザー治療が効果的であり、特に以下のようなレーザーが使用されます。

① 炭酸ガス(CO₂)レーザー(最も一般的)

  • 適応:ほぼすべての脂漏性角化症(特に隆起のあるもの)
  • 作用機序:水分に吸収されやすいレーザー光を用い、蒸散させることで病変を除去
  • メリット:高い精度で削ることができ、傷跡が目立ちにくい
  • デメリット:赤みや色素沈着が一時的に残ることがある

② エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー

  • 適応:比較的浅い病変、表面のざらつきを改善したい場合
  • 作用機序:CO₂レーザーと同様に蒸散作用があるが、熱影響が少なくダウンタイムが短い
  • メリット:より浅い層に作用し、傷の治りが早い
  • デメリット:深い病変には適さない

③ Qスイッチレーザー(ルビーレーザー・アレキサンドライトレーザー)

  • 適応:色素沈着が主体の脂漏性角化症(平坦なタイプ)
  • 作用機序:メラニンに吸収され、色素を破壊
  • メリット:皮膚を削らずに色を薄くすることが可能
  • デメリット:厚みのある病変には効果が弱い

3. レーザー治療の流れ

  1. 診察・適応確認
    • 脂漏性角化症かどうかの診断(悪性腫瘍との鑑別)
    • 治療法の選択(レーザー or 他の方法)
  2. 麻酔(必要に応じて)
    • 表面麻酔(クリーム)または局所麻酔を使用
  3. レーザー照射(数分~15分程度)
  4. アフターケア
    • 軟膏処方
    • 1~2週間でかさぶたが取れる
    • 紫外線対策を徹底(色素沈着を防ぐため)

4. 他の治療法との比較

治療法メリットデメリット
レーザー治療(CO₂/Er:YAG)精密な施術が可能、短時間で治療完了赤みや色素沈着が残ることがある
液体窒素(凍結療法)保険適用、簡便繰り返し治療が必要、炎症後色素沈着のリスク
外科的切除大きな病変に有効、確実に除去できる傷跡が残る可能性
電気メス(高周波焼灼)短時間で処置可能炎症後色素沈着のリスク

 

5. まとめ

  • 脂漏性角化症は美容的なニーズが高く、特に40代以降の女性に関心がある。
  • CO₂レーザーが最も適しており、Er:YAGやQスイッチレーザーも補助的に活用できる。

 

 

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