―形成外科的アプローチと美容皮膚科的配慮―

粉瘤(アテローム)は、皮膚の下にできる良性のしこりです。放置すると炎症や感染を起こし、赤く腫れたり膿が出ることもあります。症状の有無や大きさに応じて、適切な治療法を選ぶことが大切です。当院では、形成外科的な視点で機能と見た目の両立を考慮しつつ、美容皮膚科的な配慮を取り入れた治療を行っています。


■ 主な粉瘤の治療法

1. 切開摘出術(通常切除)

粉瘤の被膜ごと取り除く最も確実な方法です。局所麻酔を用い、粉瘤のある部分をメスで切開し、袋(被膜)と内容物をすべて摘出します。再発のリスクが最も低く、大きい粉瘤や炎症を繰り返しているものに適しています。

※術後は縫合が必要になることがあり、1週間前後で抜糸となります。


2. くり抜き法(穿刺法/パンチ摘出)

直径数ミリの特殊な器具(パンチ)で小さな穴を開け、そこから粉瘤の内容物と袋を取り除く方法です。切開幅が小さいため傷が目立ちにくく、美容面に配慮したい方におすすめです。ただし、袋が残ると再発のリスクがあるため、経験豊富な医師による丁寧な操作が重要です。


3. 炎症を伴う場合の処置

赤く腫れて熱を持つ「炎症性粉瘤」は、まず膿を排出するための切開・排膿処置を行います。腫れや痛みが治まってから、あらためて根治治療(摘出)を行うことが多くなります。

※炎症が強い場合は抗生剤の内服を併用します。


■ 美容皮膚科的な観点からの配慮

粉瘤の治療では、「再発させない」だけでなく「できるだけ傷を目立たせない」ことも重要です。形成外科では、皮膚の自然なシワの方向(皮膚線)に沿った切開や、縫合の工夫を行い、術後の傷跡を最小限に抑える努力をしています。

また、当院では術後の傷あとケアもご案内しています。


■ 当院の方針

当院では、「形成外科専門医」が一人ひとりの状態を丁寧に診察し、美容的な仕上がりにも配慮した治療法を提案しています。「できものかもしれない」「再発を繰り返している」「前より大きくなった気がする」など、気になることがあれば早めの受診をおすすめします。


見た目と安心、どちらも大切に。
粉瘤の治療について不安や疑問がある方は、お気軽にご相談ください。

 

 

眼瞼下垂、医療脱毛、シミ取り治療、たるみ治療をご検討の方は、豊中・千里中央にある「形成外科・美容皮膚科 とううちクリニック」へ是非お越しください

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