脂肪腫(しぼうしゅ)は皮下に発生する良性腫瘍で、柔らかいしこりとして触れることが多いものです。良性であるため命に関わる心配はありませんが、「一度手術で取ったのにまたできた」「他の場所にも繰り返しできる」というお悩みを持たれる方も少なくありません。ここでは脂肪腫の再発と予防について、形成外科・美容皮膚科の視点から詳しくご説明します。


■ 脂肪腫は再発するのか?

  • 同じ部位に再発する場合
    脂肪腫は、被膜ごと完全に摘出することで原則的には再発しません。しかし、手術の際に被膜の一部が残ってしまった場合、同じ部位に再び脂肪腫が発生することがあります。これが「再発」と呼ばれるものです。

  • 別の部位に新しくできる場合
    脂肪腫は体質や遺伝的要因も関係しており、同じ人に複数個できることがあります。そのため、以前の手術部位とは異なる場所に新たな脂肪腫ができることもあります。これも「再発」と誤解されやすいですが、医学的には「新たに発生した脂肪腫」と区別されます。


■ 再発を防ぐための治療のポイント

  • 被膜ごと確実に摘出すること
    脂肪腫は中身だけを除去しても再びしこりが大きくなります。そのため、形成外科では被膜ごと丁寧に取り除く摘出術を行い、再発のリスクを最小限に抑えます。

  • 適切な術後ケア
    傷の治り方や瘢痕形成に影響するため、術後の消毒・抜糸・テーピング指導をきちんと受けることが再発予防や整容性の維持につながります。


■ 脂肪腫の予防はできるのか?

残念ながら、脂肪腫を完全に予防する方法は現在の医学では確立されていません。脂肪腫は生活習慣や食事による影響は少なく、主に体質や遺伝が関係していると考えられています。

しかし、以下の点に注意することで「早期発見・早期治療」につなげることができます。

  • 気になるしこりを放置せず、早めに形成外科・美容皮膚科を受診する

  • 急に大きくなったり痛みを伴うしこりは、他の腫瘍との鑑別が必要なため速やかに医師へ相談する


■ 当院での脂肪腫手術の特徴

  • 形成外科専門医による被膜ごと摘出する再発予防手術

  • 整容性を意識した縫合法で傷跡を最小限に

  • 豊中市・箕面市・吹田市からアクセスしやすい立地で安心の術後ケア


■ まとめ

脂肪腫は原則として完全摘出すれば同じ部位での再発はほとんどありません。しかし、体質によっては別の部位に新しくできることがあります。予防法は確立されていないため、「再発を恐れて放置する」よりも「気になるしこりは早めに診てもらう」ことが大切です。

大阪府豊中市・箕面市・吹田市で脂肪腫手術を検討されている方は、形成外科・美容皮膚科での診察をおすすめします。お気軽に当院までご相談ください。