皮膚の下にできるやわらかいしこりの多くは脂肪腫(良性腫瘍)ですが、中には別の腫瘍や悪性腫瘍(脂肪肉腫など)との鑑別が必要なケースもあります。脂肪腫かどうかを判断する際、まずは触診と視診が基本となりますが、症状によっては画像診断や組織検査が行われます。

脂肪腫の基本的な診察

  • 医師による触診(やわらかさ・動きやすさを確認)

  • 皮膚表面の状態の観察

  • 大きさや経過の問診

これだけで脂肪腫と診断できるケースも少なくありません。

画像診断が必要な場合

次のような特徴がある場合には、超音波検査やMRIなどの画像診断が推奨されます。

  • 急に大きくなってきた

  • 5cm以上の大きなしこり

  • 皮膚の奥深くに存在し、触診で全体像がわかりにくい

  • 硬さがあり、通常の脂肪腫と異なる感触

  • 痛みやしびれを伴う

超音波検査(エコー)では、脂肪腫の位置や大きさを簡便に確認できます。さらに詳しく調べる必要がある場合には、MRI検査で内部構造を精密に評価します。悪性が疑われるケースでは、病理検査(組織検査)を行い確定診断をします。

検査の目的

脂肪腫は基本的に良性で心配のいらない腫瘍ですが、まれに悪性腫瘍(脂肪肉腫など)が隠れている場合があるため、必要に応じた検査が大切です。早期に正しく診断することで、安全な治療や手術につながります。

当院での対応

大阪府豊中市・箕面市・吹田市周辺で脂肪腫のしこりに不安をお持ちの方は、当院までご相談ください。当院では形成外科として正確な診断と安全な脂肪腫手術を行い、美容皮膚科として傷跡の仕上がりにも配慮しています。

また、当院では脂肪腫手術のほか、シミ取り・医療脱毛・全身脱毛など美容皮膚科メニューも幅広くご提供しています。