眼瞼下垂とはまぶたが下がっていたり開けづらくなったりする状態です
眼瞼下垂とは
眼瞼下垂とは、まぶたが下がっていたり、開けづらくなったりする状態のことをいいます。
意識して眼を見開かなければ黒目(瞳孔)が隠れてしまう場合も、軽度の眼瞼下垂です。
その症状眼瞼下垂かも?眼瞼下垂のセルフチェック
- まぶたが重く感じる
- 頭痛がある
- 肩こりがある
- おでこに深いシワが増えた
- いつも顎をあげている
- 眠そうな表情にみられる
- 眼精疲労が強い
- 夕方になるとまぶたが開けにくい
- 目をよく擦る癖がある
- 花粉症などのアレルギーがある
- コンタクトレンズを長期間装着している
●該当する項目が多い方は下記を試してみてください
- (1)顔を正面に向けて目を軽く閉じます。
- (2)目を閉じたまま、両側の眉の上を人差し指で強く押さえます。
- (3)眉の上を押さえたまま、目を開けます。
額に力を入れずに目を開けることができれば心配は要りません。
一方で眼が開けにくい、眼を開けようとすると人差し指を押し上げてしまうという場合には、眼瞼下垂の疑いがあります。
※この方法は簡単な自己診断法に過ぎませんので、該当する方は、形成外科専門医の診察を受けてください。
眼瞼下垂の程度(重症度)
●正常
瞳孔がキレイな丸をしていて上まぶたが被っていない状態です。
眼瞼下垂は、この上まぶたの被り度合いによって強度が変わってきます。
●軽度
上まぶたが瞳孔に少し被さっている状態
周囲の人は、あまり違和感を覚えることはありません。
●中程度
上まぶたが瞳孔の真ん中ぐらいまで被さっている状態
周りから眠そう?と言われたり、 メイクする時にアイラインが上手に引けなくなったりします。
●強度
上まぶたが瞳孔の真ん中より下まで被さっている状態
ほとんど目が開いていない状態となり視界も悪く 額にシワが増え頭痛や肩こりといった症状も現れます。
眼瞼下垂の主な原因
- 加齢による皮膚の弛緩
- 加齢による眼瞼挙筋(瞼を引き上げる筋肉)の衰え
- 慢性刺激(※)による腱の損傷
- 先天性の眼瞼挙筋の筋力不足
- 外傷 など
※慢性刺激とは、花粉症などで眼がかゆくなり、瞼を頻繁にこすることや、コンタクトレンズによって瞼が裏側からこすられ続けることです。
治療について
●眉下皮膚切開法 – 余剰皮膚切除術
眉下の余剰皮膚を切除します。
メリットは目の印象が変わりにくいことです。
デメリットは傷跡が目立つことがあります。
●重瞼線皮膚切開法 – 余剰皮膚切除術
術後は切開線に沿って二重まぶたになります。
ただし、上まぶたの皮膚の切除量が多すぎると、わざとらしい二重まぶたになります。
切除量を多くしないと十分まぶたの垂れ込みが改善されないようなら、眉下皮膚切開が望ましいです。
●挙筋前転法
- 重瞼線に沿って皮膚を切開し、腱板と腱膜の緩みを修復します。
- 皮膚のたるみを合併している時
皮膚切除量を多くしないと十分な垂れ込みが改善されないようなら、眉下皮膚切開の併用が望ましいです。2回に分けての手術になります。