爪の横の部分が皮膚に食い込んでしまった状態での放置はやめましょう
巻き爪(陥入爪)とは
デザイン性を重視した窮屈な靴を履き続け、爪の痛みを訴える人が多くなってきています。爪の横の部分が皮膚に食い込んでしまった状態を放置すると、大変危険に陥ります。細菌感染を起こし、激痛を訴え、歩けなくなることもあります。
手術すると治る病気です。早期の治療をお勧めします。
巻き爪(陥入爪)の症状
巻き爪(陥入爪)が悪化すると、爪の横の部分が皮膚に食い込み、足の趾(ゆび)が炎症や化膿を起こし、赤み・腫れ・痛みを生じます。激痛を訴え、歩けなくなることもあります。
巻き爪(陥入爪)の治療
● 軽症の場合
軟膏治療やテーピング治療などを行います。
● 中等症の場合
1. 治療前
麻酔を行い、食い込んだ爪を抜きます。
2. 手術
爪を抜いただけでは、また食い込んだ爪が生えてきます(再発)。
3. 治療後
爪の根元に爪母と言われる爪を作る組織があります。その爪母を処理すると、食い込んだ爪の部分だけが生えてこなくなります。
● 重症の場合(炎症を起こし、出血しやすい肉芽を形成している場合)
原因は食い込んだ爪です。
麻酔を行って、まずは食い込んだ爪を抜去します。
炎症が強い時に爪母の治療を同時に行うと、術後の傷の治りが悪くなります。
そのため、期間をあけて炎症が治まってから、もう一度爪母の治療を行います。
爪の手術を予定されている患者様へ
手術後は包帯を巻いたりするため、窮屈な靴ではなく、スリッパなどの足の趾を締め付けない靴などでの来院をお願いします。