手のひらと足の裏を除く全身の皮膚のどこにでもできます。
脂漏性角化症(老人性イボ)とは
個人差はありますが30歳過ぎた頃から出現し、年齢を重ねるとともに増えていく「皮膚のできもの」です。
手のひらと足の裏を除く全身の皮膚のどこにでもできます。
良性の腫瘍なので、内臓に転移して命に関わるようなことはありません。
そのため、治療せずに放置してもよいですが、顔面や手背など審美的に気になり、洗髪時や髪をとく際に引っかけてしまうこともあり、女性の患者様に限らず男性の患者様も治療をお受けになる方が増えています。
脂漏性角化症の外見上の特徴
- 境界がはっきりしている
- 大きさは数mmから2~3cm
- 少し盛り上がっている
- 色調は茶色~黒色
- 表面が少しザラザラしている
脂漏性角化症の原因
遺伝的要因や日光による露出部の皮膚の老化が、誘因と考えられます。
治療について
- レーザーを用いて蒸散させることで、脂漏性角化症を削りとります。
- 治療後に皮膚の保護が1~2週間程必要にはなります。
- 治療後数ヶ月は遮光をお勧めしています。
- 基本的に健康保険は適応されます。
- 局所麻酔の注射をしてから治療を行うため、施術中の痛みはほとんどありません。
- 広範囲に脂漏性角化症がある方は、局所麻酔を使用して行うため、一度に全ての治療はできません。
回数の制限はありませんので、この治療を繰り返して行って頂きます。
その他
- ほとんどの脂漏性角化症は見れば診断がつきます。
- ごく稀に脂漏性角化症と思っていても、「皮膚がん」であることがあります。
- レーザー治療や冷凍療法で治療してしまうと、組織検査はできなくなり、「皮膚がん」を見落とされてしまう可能性があります。「皮膚がん」が少しでも疑われる時は、組織検査をお勧めしています。