顔や手、外表面のケガ(切り傷・すり傷など)体表のケガは形成外科の専門分野です
顔や手、外表面のケガ(切り傷・すり傷など)、体表のケガは形成外科の専門分野です
切り傷、すり傷などは初期治療によって治るまでの期間や傷あとの残り方に差がでます。
早めの受診をお勧めします。
入院が必要な大きなケガの場合には入院可能な専門病院と連携を図り治療を行います。
傷あと・ケロイド
交通事故やケガ等で目立つ傷あとが残ってしまった場合、形成外科手術で目立たなくさせることができます。また、皮膚が赤く盛り上がり、見た目が気になる肥厚性瘢痕、ケロイドに対しても治療が可能です。 お悩みの方は、お気軽にご相談ください。
●肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)とは?
怪我や手術でできた傷が治癒する過程では、コラーゲンを主成分とする繊維組織が形成されます。この繊維組織のことを「瘢痕」と呼びます。
特に赤く盛り上がった瘢痕を「肥厚性瘢痕」と呼びます。
●ケロイドとは?
瘢痕組織が過剰に増殖した病変で、本来の傷を超えて正常皮膚へ染み出すように傷が広がります。
痛みや痒み、引きつれ感が長期間持続します。
ケロイドに対する根本的治療はまだ存在しませんが、治療による症状の改善が期待できます。
●傷あとの治療
まず初めに、肥厚性瘢痕やケロイドは予防が大切です。
特に傷あとが目立ちやすい人は、傷が治った直後から内服治療やテープでの固定などを行います。
●目立つ傷あとに対しての治療
- トラニラスト内服治療
- シリコンジェルなどによる圧迫
- ステロイドテープの外用
- ステロイド局所注射
- 手術(特にケロイドは再発も多い為しっかりと適応を見定める必要があります。安易な手術は行いません。)
院長當内竜馬の研究について
院長である私は、「瘢痕(傷あと)・ケロイド」の基礎研究(※)を行ってきました。
そして、このテーマで医学博士号を取得しました。
基礎研究で発見した事や学んだ事をもとに、常に「目立たない傷あと」を心掛けて、手術などの治療を行っています。
(※)“Central Regions of Keloids Are Severely Ischaemic”
Journal of Plastic, Reconstructive & Aesthetic Surgery, 2016-02-01, Volume 69, Issue 2, Pages e35-e41,