医療脱毛(レーザー脱毛など)を受ける前に、意外と見落とされがちなのが「薬の影響」です。
薬の種類によっては、光やレーザーに対して肌が過敏に反応したり、副作用のリスクが高まることがあります。
この記事では、当院のスタッフ経験や形成外科専門医の視点から、
「脱毛前に注意すべき薬」や「安全に施術を受けるためのポイント」を詳しくご紹介します。
医療脱毛と薬の関係 ― なぜ注意が必要なのか
医療脱毛は、レーザーや光を毛根に照射し、毛の再生を抑える施術です。
ところが、薬の中には光感受性(フォトセンシティビティ)を高める作用を持つものがあり、
服用中に施術を受けると、赤み・やけど・発疹などの肌トラブルを引き起こすことがあります。
當内竜馬 院長(日本形成外科学会専門医)コメント
「レーザー脱毛は医療行為です。普段飲んでいる薬でも、照射によって副作用を起こすことがあります。
特に抗生物質やビタミン剤、塗り薬の中にも光過敏を起こすものがあるため、
事前に服薬状況を正直に申告してもらうことがとても大切です。」
医療脱毛前に注意が必要な薬の種類
① 光過敏性薬(フォトセンシティブドラッグ)
光過敏性薬は、紫外線やレーザー光に対して皮膚が過剰反応することがあります。
代表的な薬には以下のようなものがあります。
抗菌薬(テトラサイクリン系・ニューキノロン系など)
利尿薬(サイアザイド系)
抗真菌薬
一部の鎮痛薬・抗炎症薬
含有成分に光感受性を高めるもの(例:ケトプロフェン配合外用薬)
スタッフの実体験より
「患者様が抗生物質を服用中に腕の脱毛を希望されたことがあり、照射を一旦延期しました。
1週間ほど服薬を中止していただき、医師の確認後に再開したところ、トラブルもなく安全に施術できました。」
② 抗生物質
一部の抗生物質(特にミノサイクリンやドキシサイクリンなど)は光感受性を引き起こすことがあります。
服用中に照射を行うと、赤み・発疹・かゆみが出るリスクがあるため、医師と相談の上でスケジュール調整を行います。
③ 外用薬(塗り薬)
皮膚に塗る薬にも注意が必要です。特に以下のような薬は、皮膚バリアを弱める作用があるため注意が必要です。
ステロイド外用薬
トレチノイン・ハイドロキノン
ケミカルピーリング後の外用剤
當内院長コメント
「トレチノインやハイドロキノンを使用している方は、照射で炎症が起きやすくなります。
使用を一時中止して、肌の状態が落ち着いてから施術することが望ましいです。」
④ 抗凝固薬(血をサラサラにする薬)
ワルファリン、アスピリンなどの血液を薄める薬を服用中の方は、
脱毛後に内出血や紫斑が出やすくなる可能性があります。
必ず医師に申告し、必要に応じて服薬スケジュールを調整します。
⑤ ビタミンA誘導体(レチノイド)
ニキビ治療などで使われるレチノイド(例:アダパレン、トレチノイン、イソトレチノイン)は、
皮膚のターンオーバーを促進する作用があるため、脱毛直後に使用すると刺激や炎症を悪化させる可能性があります。
当院では、照射前後2週間の休薬を推奨しています。
医療脱毛を受ける前に行うべきチェックリスト
現在服用している薬・サプリをすべて伝える
塗り薬・クリーム類も申告する(特に顔脱毛の場合)
- 市販薬・漢方薬も含めて相談する
不明点があれば遠慮せず質問する
スタッフより
「患者様の中には、ビタミン剤やダイエットサプリにも光感受性成分が含まれていることを知らない方が多いです。
施術前アンケートに正確にご記入いただけると、安全に施術が進められます。」
よくある質問(FAQ)
Q1:薬を飲んでいる場合、どのくらい間をあければ脱毛できますか?
薬の種類によりますが、光過敏性のある薬は中止後1〜2週間ほど空けてからの施術をおすすめしています。
服薬内容によっては、医師が安全時期を判断します。
Q2:塗り薬だけでも申告した方がいいですか?
はい。ステロイドやハイドロキノンなどは、肌を薄く・敏感にする作用があります。
特に顔脱毛では照射トラブルにつながるため、事前申告が必要です。
Q3:薬をやめずに施術を受けたい場合は?
状態によっては、照射範囲を限定したり、出力を調整して対応できる場合もあります。
医師がリスクを見極め、安全に施術できる方法を提案いたします。
Q4:サプリメントも影響しますか?
一部のサプリメント(ビタミンA・E、高濃度ハーブ系)は肌の反応を変える可能性があります。
市販サプリも含めて、服用中のものはすべてお知らせください。
Q5:薬を飲んでいてもカウンセリングだけ受けられますか?
もちろん可能です。
服薬状況をお伺いした上で、安全に脱毛を受けられるタイミングや方法を医師がご案内いたします。
院長からのメッセージ
當内竜馬 院長(日本形成外科学会専門医)
医療脱毛は、肌の状態や服薬内容によってリスクが変わります。
「少しぐらい大丈夫」と自己判断せず、必ず医師に相談してください。
当院では一人ひとりの健康状態に合わせた安全な脱毛プランを提案し、
美しく健康な肌を守ることを第一に考えています。
まとめ:薬との関係を理解して、安全な医療脱毛を
医療脱毛を安全に行うためには、服薬・外用薬の情報を正確に伝えることが欠かせません。
薬の影響を正しく把握し、医師の判断をもとに進めることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
豊中市・吹田市・箕面市で医療脱毛・全身脱毛をご検討中の方は、
形成外科専門医が常駐する「とううちクリニック」までお気軽にご相談ください。
クリニック情報
形成外科・美容皮膚科 とううちクリニック
〒560-0083 大阪府豊中市新千里西町1丁目1-10 Dグラフォート千里中央1階
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診療時間:9:00〜13:00(最終受付12:30)/14:00〜18:00(最終受付17:30)
休診日:火曜・第1日曜
アクセス:北大阪急行・大阪モノレール「千里中央駅」から徒歩約5分
駐車場:共有駐車場140台(2時間無料)
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この記事は
形成外科・美容皮膚科 とううちクリニック 院長 當内竜馬(日本形成外科学会専門医)が監修しています。